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タイトル名 |
カタコンベ |
レビュワー |
TANTOさん |
点数 |
2点 |
投稿日時 |
2009-11-11 09:45:32 |
変更日時 |
2009-11-11 09:45:32 |
レビュー内容 |
美と芸術の街パリの真下にそのような大規模な墓所があるというのはとても興味深いとまず思いました。そういった明と暗のギャップをどのように表現してくれるのかと期待しましたが、イカレたジャンキーの集まりのシーンからはテンションの下降は止まらず。墓地で英雄気取りで、喋る言葉は大層な単語を用いて、自分たちは特別だとでも思ってるんでしょうか。『SAW』シリーズと絡めて宣伝張ってましたが、それとは程遠いストーリーのレベルの低さに閉口。題材・設定は悪くなかった。だからこそ観た人も多かったろうに・・・。合掌。
ああいう風なオチを用意すればラストはああなるかな、と。事実あのジャンキーグループにはイラっとしましたし、ヒロインがああいう行動に出たのはある意味視聴者の代弁をしたのかな、と思います。残念なのは、700万人の死体が埋まっているという墓地で大はしゃぎする割には、人が死んだ途端に狼狽するジャンキー達(←もうほんま、こいつらが映画を台無しにしてる)。そこでジャンキー達が「これで、死者の数が700万と1人になったね」などと開き直れるようなら逆にすごいと思えたんですが。彼らの中途半端なイカレ具合にまた落胆。
たぶん、この映画のテーマは「美と芸術の街であるパリの裏の顔」という風にしたかったんでしょうが、ジャンキー達は完全に失敗でした。壮大なテーマを扱うなら、毒々しい題材でももっと上品に扱って欲しい映画でした。『ジキルとハイド』のように。
2点。 |
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