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タイトル名 |
おくりびと |
レビュワー |
コナンが一番さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-03-27 10:38:25 |
変更日時 |
2019-02-25 22:43:18 |
レビュー内容 |
この作品は、物語として、映画として、テーマはとてもシンプル、でも、観る者に伝えようとしていること、それは単純ではなくとても奥が深い..主人公の妻役広末は、「もっとまともな仕事に就いて..」、触れようとする手を払い 「汚らわしい..」 の一言..その世間一般的な “偏見” に対し..主人公演じる本木は、“おくりびと”としての本当の姿、使命を目の当たりにして、自分の働く場として選ぶ..そのプロセスを本当に見事に描ききっています..その意味を観る者にありありと見せ付け伝える、そのすばらしさは、正に秀逸!..さらに作中、フグの白子、フライドチキンを「美味しい」と言いながら頬張る..私が思うに、人の亡骸は、「不潔」 「気持ち悪い」 と忌み嫌い、食べ物としての動物の肉は、美味しい?人はマグロの解体ショーを見て歓声を上げ、美味しそう~って微笑みさえ浮かべる..そう、それが人間の“傲慢さ”であり、エゴ、身勝手なのだと..皆は気づいているのだろか..生き物として同じなのに..死体の一部なのに..「美味しいから困る..」という台詞は、それを意図する監督のメッセージだと思います..最後に、辛口評価をするなら、内容は文句無く10点満点!しかし、もし私が監督ならそうでなくこうする..と、思う演出箇所が3ヶ所はある..なので-1点..まぁ~商業ベースで映画を創るには、レベルを下げないといけないっての分かるけど..頑張ってほしかった... |
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