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タイトル名 |
カクテル |
レビュワー |
おしりはばとびさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-06-26 21:07:39 |
変更日時 |
2004-06-26 21:07:39 |
レビュー内容 |
ハリウッドNo.1ナデ肩、トム・クルーズ。彼の脂がのってきた頃の作品です・・・(私にとってはエリザベス・シュー観賞用映画です)。。ところがよく見てみたら、意外に考えさせられてしまいました。話自体はよくあるくだらない青春モノなのですが、アメリカ人の価値観が赤裸々に表れていて痛々しかったです。田舎からニューヨークに出てきて何とか大儲けして成功しよう、というのはまだわかります。でも常に「成功」というもののイメージが具体的にガッチリ出来ていて(例えばパーティ、クルージング、仕事に追われてる、豪華なドレス、など)皆疑いもなくこのイメージを一心不乱に追い求めています。ふと、幸せって何だっけ?とか思う暇もなく、この目標は絶対的に正しいものとして位置づけられている気がします。これは「プリティ・ウーマン」系統を見ても言えることだと思います。例を挙げれば物語後半、ヒロインが実はお金持ちの娘だったというミニどんでん返しがあります。ここで主人公はもちろん、ヒロインも「自分がお金持ちの娘」=「自分の価値に直接つながる」という論理を疑いもしません。そしてこの大前提に立脚した妙な口論が続きます。だからヒロインは自分の正体を隠していたというわけですが、ここらへんのやりとりは非常に違和感を覚えます。全体的に言って、人生の目標、ひいては幸せに関してあまりにお金が絡み過ぎではないでしょうか。そりゃあ現実的にお金は大事ですが、このような類の映画にしては表現が露骨だと感じます。アメリカ人って「成功」に関しては、多様な価値観を持っているとは言い難いと思いました(この映画をこのように見ること自体、的を大きく外しているとは思いますが、違和感が強かったので) |
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