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ALWAYS 三丁目の夕日‘64 - 一般人さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ALWAYS 三丁目の夕日‘64
レビュワー 一般人さん
点数 8点
投稿日時 2012-10-24 23:04:30
変更日時 2012-10-25 00:21:27
レビュー内容
前作の2作品も感想は書かなかったのですが
実は密かにファンでも有りました。

しかし、こういう昔を懐かしがって楽しむという
ある意味でジジむさい事に抵抗が有ったので

(と、言うより、そういう事を言う事自体が中年の証なのかも知れませんが)(笑)
あえて感想は書かなかったのですが

しかし、この作品は完成度が高かった気がします。

まず、取って付けた様な時代性を表すエピソードやギミック
(腰にぶら下げたタオルとか)が
かなり影を潜めて、殆ど違和感なく見れた事が1つ。

そしてやはり、3作目という事で、かなり脚本は練られて作られていて
続編にありがちなマンネリ感や失速感が全然無かった事。

そして、オープンセット自体も前作の使いまわしではなく
ちゃんと5年間分の進歩と、時代性を考慮して作られているのが良かったですね。

また、意図的に配役(新しい登場人物も含め)などの主客を交代させているのが
ある意味では前2作品より、完成度が高く成った原因の1つの様に思えます。

1作目では鈴木オート夫妻とその周辺の人々の戦前~終戦直後の話や
借金のカタに人身売買も絡めた水商売や、不遇な出自など
まあ、要するに前時代的な物珍しさを、前面に押し出した脚本でしたが

(自分の父親、母親(ちなみに茶川夫妻とほぼ同年齢です。)も言ってましたが、こういうのは「だから何だ?」なのだそうです。それに「美化し過ぎ」「思い出したくも無い事もたくさん有るんだ。」とも言ってました。)

しかし、今作品では鈴木家と茶川家それぞれの家族における
個別のエピソード(まあ、どうしても人情話に成るんですけど)の方へ
大きく方向転換している。

家族性や時代性というのは
ある意味では「男はつらいよ」シリーズにも通ずる永遠のテーマですが
まさかそういう事を考えているのでしょうかね?

まあ、観てみたい気もするのですが
それをやる為には今作品以上の完成度、ギミック
時代性を考慮した巧緻な脚本と場面設定が無いと
間違いなくズッコケますよ。

ともあれ、今回は8点にさせて頂きます。
ちなみに前2作品はどちらも点数を付けるとすれば5点です。
つまり、この3作目はそれほど完成度が高い。

欲を掻かずに綺麗に終わる事もまた
このシリーズの最終的な評価に繋がると私は思います。
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