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タイトル名 |
ガタカ |
レビュワー |
一般人さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-12-17 03:52:33 |
変更日時 |
2007-12-17 03:52:33 |
レビュー内容 |
いま観終わりました。 ゥーン。 題材や言わんとする事は非常に面白いのですが それをいま1つ描き切れてないかと思いました。 脇役もジュード・ロウやサンダーバークレイなどの1癖有る人を使っている割には もう1つキャラが立ってないような。。 ただ近未来における選民主義の手法や手段などは結構良い線行っていると思いました。 まあ、粗を言えば幾らでも有りますが筋立てとしては間違ってないでしょう。
つまり生まれる前から遺伝子レベルで肉体的、精神的なハンデを予め排除し 優れた資質と能力を持つ個体が社会をリードして行く。
しかしこの映画で描かれているのは遺伝子を操作し優良な資質を持って生まれた弟が 有性生殖(つまりセックス)で生まれ劣悪な資質しか持たない兄に2回も遠泳勝負で負ける。
つまり監督さんの描きたかった事はそういう事で 生まれ持った資質も努力をしなければ生かせない。 選民主義という傲慢なドグマティズムの中であぐらをかけば人間は腐り堕落して行く。
逆に劣悪な遺伝子を持って生まれた個体こそがその差別社会の中で這い上がらんと知恵を巡らせ努力し そしてしたたかに生き抜いて行く。
主人公をいつも診察している主治医は何時からか彼が偽者と分かっていたのでしょう。 しかし彼が土星に飛ぶ間際、わざと彼を見逃してしまう。 つまり現実の組織とはそういう物であると主治医は分かっていた訳です。
社会や組織は理想主義では動かない。 偽りでもそこでひたむきに努力し結果を出し続けた者こそが尊いのだと。 これは現代社会にも通じる話で、いまやすっかりおとぎの国と化した日本。。。 いや。。。止しましょう。切なく成りますから。
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