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タイトル名 |
フラガール |
レビュワー |
カタログさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2007-10-18 13:14:17 |
変更日時 |
2007-10-18 13:17:29 |
レビュー内容 |
これは一体どこで泣くのだろう。浅い。描き方も台詞も。形だけなぞっている。キャラクターの行動の動機付けが浅い。 例えばあれだけ反対していた母親が娘の踊っている姿を見て、街中のストーブを集め出す。簡単すぎるだろう。もっと複雑な思いがあるはずだ。それをちょっと踊りを見たから180度考え方が変わるというのは安直以外の何物でもない。 先生としてやって来た松雪が、最初は高飛車でこの田舎町をバカにしていたのが徐々に町の人と理解を深めてゆき、考え方も変わってくる。これはいいと思うのだが、岸部一徳が「あんた、いい女になったな」とつぶやく。これがいらない。松雪が変わったのは見ていれば解るんだよ。それをいちいち言葉で言ってしまうところが、あざとさを感じるというか、センスがないというか。「ほらほら、この人変わったんですよ!」という、見ている人へ対しての「押しつけ」になっている。 しずちゃんの両親もしっかり描いておくべきだろう。一度も出てこないで、いきなり事故で死んだと言われても感情移入できない。 あそこでしずちゃんが「踊ります」と言うだけで周りのみんなも「踊ろう!」と、乗っかってくるのも不自然だ。 言葉が、その人の心の奥から出てきたものになっていない。人はそんなに単純じゃない。
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