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タイトル名 |
ビューティフル・ボーイ(2018) |
レビュワー |
envyさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2022-08-04 14:58:07 |
変更日時 |
2022-08-06 16:26:30 |
レビュー内容 |
私自身男女ひとりずつふたりの子を育てました、難病とか非行とか人生がひっくり返るようなことはありませんでしたが、それでもやっぱり大変でした。可愛いとか愛情だけで子は育たない、親の責任とか忍耐とか可否の境界線を見極めるとか子どもに対してじゃなく自分自身と常に葛藤していたように思います。特にオオゴトがなくてもいろいろとあるのに薬物依存なんて自分がどうなるか想像もできないし自信ももちろんありません。その道の専門家に任せるしかないってことになるかな、やっぱり。 現在はその子どもらが親になる年代になりまして、あー順送りなんだわ~と客観視できる立場になったわけです。
オープニングのクレジットで「PLAN B」と出まして、コレってブラピの制作会社ですよね、テーマがしっかりしてる作品を手掛けてる印象があります。 父と息子のそれぞれの手記がもとになっているらしいですが、はっきりと父親主体の部分が多いように思います。 幼い頃のことを回想するシーンが度々出てくるんですが、幼い息子をロスに住む母親の所へひとりで飛行機に乗せて行かせるっていうのがちょっと理解できなかった、なぜ一緒に行かないの?てことはあの年齢ですでに実の母親から離され、そして父親は再婚し弟と妹が次々と生まれたわけね。 このへんですかね、ニックが自分をさらけ出せる居場所は家にも父にも母にもなかったのかもしれません。遊び半分で父親とマリファナを吸った時が、もしかしたらニックにとって最高に幸福だったのかもしれないと思ったり。 なんていうか、通常幼児期に育つ精神的な何かがニックにはスポっと抜けてるような気はしました。 それまで静かに見守っているという感じの控え目な継母のカレンが車で追いかけるシーンは意外だったなぁ。初めて感情が出たというか、あれは怒りだったんですかね、実父はもう追いかける気力も無くなってるようでしたね。 解説ではニックは8年間クリーンな状態だという、継続してほしいですね。 |
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