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タイトル名 |
ロスト・イン・トランスレーション |
レビュワー |
envyさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-12-24 11:29:32 |
変更日時 |
2009-09-25 01:03:52 |
レビュー内容 |
まず、ソフィア・コッポラはセンスいいと思います。ただ脚本は書かないほうがよかったですね。ホテルの窓、タクシーや新幹線の車内から見える風景のシーンはよかった。 スカーレット・ヨハンソンはヨーロッパ的だし、下着姿でホテルの部屋でなんとなく時間をすごしているシーンはフランス映画みたいだった。ビル・マーレーの何かに疲れた諦めたような淡々とした雰囲気は相変わらず良いです。似てるんだけど・・・と思っていたけどやっぱりジョバンニ・リビシでした、なんか今までのイメージと違いました。 中盤かなりダルくて退屈になるけどこの映画が言わんとすることはなんとなくわかる。 家族もいるし、ひとりぼっちというわけではないのに言いようの無い孤独感、飲んで踊ってカラオケ歌いまくってバカ騒ぎしても、我にかえった時にフっと感じる虚しさとか。しかしそのカラオケで歌ったのが「More Than This」とはね、意外というかやられました。そういえば映画全体の雰囲気が80年代のロキシーミュージック、ブライアン・フェリーの曲となんかすごく合ってる気がしないでもないです。 私の場合、家でひとりポツンといる時よりも、繁華街の雑踏をひとりで歩いている時、あふれるほどの人の数なのに誰も知っている人がいない、そういう時にいちばん孤独を感じるし、怖くもなるんです。そんな時、買い物したお店の店員さんと一言二言会話をするだけでホっとしたりする、そんな感覚がこの映画にはあるんです。東京の人ごみ、日本人だらけの中をひとりでキョロキョロしながら歩くシャーロットを見て自分が常々感じていることに重なったのかも。この映画は異国だから体験する疎外感、孤独感を描いているのじゃないと思う。そしてオープニングとラストがとてもよかったです、特にラストね。 |
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