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タイトル名 |
ミリオンダラー・ベイビー |
レビュワー |
Gang10さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2005-10-12 00:09:38 |
変更日時 |
2005-10-12 00:09:38 |
レビュー内容 |
評価も高く感動された方が多いようで大変心苦しいが、私はこの映画に入り込むことが
できなかった。余計な説明を省き主人公を浮き彫りにして感動を呼ぶ手法は良いとして
、あまりにも説明不足で作りが大雑把。マギーがあれほどボクシングに夢中になった背
景は、ただ貧乏だったから、他にもっと納得できる理由があってもよいのでは? いき
なりエディの門を叩くが、それほどまでにエディを崇拝する心中は? ボクシングシー
ンがお粗末、映画だから割引いて観ても、特にエディから離れチャンピオンになった男
のボクサー、ボクシングが下手で観てられない、だからカットを短くしているのだろう
か? そして、相手選手の反則によりマギーが全身不随となる突飛な展開、なぜ突飛か
というとボクシングはしっかりとした管理下で行われるスポーツ、もし仮にあんな事故
が起これば相手選手だけでなくレフリーも責任を問われ大問題になるはず、どういう処
分を受けたのだろうか? それと、マギーが全身不随になった医学的な説明が少しはあ
ってもよいのでは? まるでフジTV『こたえてちょーだい』の再現VTRを観ている
ような信じられないマギーの家族、重いテーマの映画とのバランスが如何にも悪いので
は? マギーの父親が足の不自由な犬を安楽死(?)させた話と、フランキーがマギ
ーの自殺幇助(?)をする結末をダブらせているのだろうが、これは不発。似た展開で
『二十日鼠と人間』(1992年)という映画があるが、私に重く圧し掛かり深く考えずには
いられない傑作だった。しかし、この『ミリオンダラー・ベイビー』は役者の存在感と
感動させる為の単純な計算だけで成り立っている軽い映画にしか感じられなかった。 |
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