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タイトル名 |
スタンド・バイ・ミー |
レビュワー |
中山家さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-02-04 11:47:40 |
変更日時 |
2004-02-04 11:51:26 |
レビュー内容 |
この映画を観た後、人は自分の子供時代を「ノスタルジー」とか「戻れないあの日々」といった言葉を口にしながら懐かしむ。あーそういえば自分も……と、遠い目になる。回顧モード突入。でも、ちょ、ちょ、ちょっと、待った!あの年頃にあんなこと、ホントにしてた?あんな立派な隠れ家あった?タバコ吸ってた?兄貴が犯罪者一歩手前、てかモロ犯罪者だった?そんな兄に銃向けたり向けられたりしてた?親父にボコスコに殴られてた?挙句の果てに、「死体」なんか探しに出かけた?親、捜索願いださないか、ふつー? ……ちょっと考えてみると、スクリーンの中に広がっていたのは、懐かしモードに浸るにはあまりにも「ありえねー」な世界。日本の総中流家庭に育った人間が共感するにはあまりに違いすぎる、アメリカの閉塞的な田舎に育った典型的なブルーカラーの子供達の物語。……というわけで「別に魅力も共感も感じないなぁ」とコメントしようかな、と思った。違いすぎるし、と。が、が、……あーダメ、やっぱり、この切なくて繊細な映像・ワクワクする冒険と土の香り・どこか物悲しくも懐かしい曲の数々、いつ見ても何度見ても魅かれてしまう――。結局、しみじみしながら、この点数を付けてしまう自分。この映画の魅力って、こんな風に五感にすっと入ってくる何かなのかも。 |
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