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タイトル名 |
私の中のもうひとりの私 |
レビュワー |
梅桃さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-04-27 20:59:57 |
変更日時 |
2008-02-01 12:20:24 |
レビュー内容 |
なんだか心を揺さぶられる映画だったわ。 小さい頃から感情のままに行動するのを避けて、すべてを頭でコントロールしようとしてきたマリオン(知的な人には多いタイプよね)…なんでも理性で処理しようとしてきたから、感情的なことになりそうな場面(弟の奥さんとの話とか、ラリーからの熱烈アプローチとか)は努めて避けてきた(感情のパワーを制御する自信がなかったから?)。 ところがある日隣の部屋から聞こえてくる会話を聞いたことがきっかけで、自分の人生を振り返りはじめちゃって…すべてをうまくコントロールしてあらゆる成功を収めてきたつもりが、実は見たくない部分から目をそらしてきただけだったってことに気付いてしまう…。 ミア・ファローの「今日とってもかわいそうな女性に会って…」のくだりなんて、ホント胸に突き刺さるようでアタシも聞いてて辛かったわ。 でも、マリオンのような強さのある女性なら、こんな事実をつきつけられて一度は落ち込んでも、この映画のようにまた見事に立ち直れるかもしれないけど、弱い人だと…どうかしらね? 50歳でこの状況に立たされてマリオンのようにしなやかに対応できる人って稀だと思うわ。 アタシは個人的に、本当の自分の姿って見えないほうが幸せだと思うの。 嫌なところも含めた自分の本当の姿を見せつけられて、それでも冷静でいられる人がいたら、その人はもはや人間じゃないわ。 人間知らないほうがいいこともたくさんあると思うのよ。 人が自分を本当はどう思ってるか、とかね。 …とにかく、自分の生き方も含めていろいろと考えさせられる、とっても知的な映画だったわ。 あ、あとジーナ・ローランズがすごかったわー。 彼女の表情の変化を見てるだけで、マリオンの心の内が手に取るようにわかるの。 いい女優さんだわー、ホントに。 |
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