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タイトル名 |
バートン・フィンク |
レビュワー |
夢の中さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-01-03 16:56:23 |
変更日時 |
2004-01-12 00:37:09 |
レビュー内容 |
「Are you in pitchure?」(=君は女優?もしくは絵?)。燃え盛る通路、既にない死体。夢ならば万事辻褄が合わなくてもオッケーなのかな?夢かどうかがわかりづらい結論だったことを考えれば、夢かどうかは問題の主流ではない気がする。妄想だろうと、夢だろうと、現実だろうと、バートンが見た世界そのままが提供される。チャーリーという名のヒール。最初は心気安い隣人も、いずれは、自分のスランプを打破してくれる希望の光に。殺人鬼の救世主というアイロニーすらもここではたいした問題ではない。作家の最大の不幸は「書けない」ことであって、それは殺人や殺人鬼よりも大きな問題。逃避的な外的存在に因る問題打破願望な物語。コーエン兄弟って「あー、ソノ気持ちわかるー。」っていうものを提供してくれるけれど、でもわかった(?)ところで、いまいち哲学的センスを感じない。この作品を見て、常に忙しい同僚が、「今ここに強盗が現れてくれたら全て解決するのにー。」という戯言を思い出した。そんな妄想的逃避性。これだけ評判のいい監督なのに楽しめない自分が残念。 |
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