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タイトル名 |
ロスト・イン・トランスレーション |
レビュワー |
夢の中さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2005-10-17 02:35:25 |
変更日時 |
2005-10-17 02:37:39 |
レビュー内容 |
最初は全然興味ありませんでした。
しかし、先日半月海外に一人旅行をしまして、全て5つ星ホテルに宿泊し、 ハイソで洗練されたサービスを受けながら、ひたすらに疲れ、 なんとも説明のできないこの感覚と孤独に ふと、まさに、ロスト・イン・トランスレーションだなと感じました。 ただ、心の共有をしたいが為にこの映画を観ることにしました。 まさか、自分の国での視点とは思いませんでしたが(笑)。
映画には色々種類があると思いますが、 これは理解する映画ではなくて、共感する映画のような気がします。
日本風刺の映画では無いと思います。 風刺するつもりなら、こんなに日本を美しく撮影しない。 ソフィア・コッポラはそんなことには興味ないと思います。 ただ、異国での説明しがたい感覚を、映画で表現したかった。 お陰で、この映画をみて、私はとてもなぐさめられる気分です。 ソフィア自身は、こんなとき、包容力のある人に受け止めてほしかったんだろうな。
パークハイアットホテルもそこのバーも、そこからの景色も 更に東京病院内部すら全てなじみの景色でして、 失恋した都庁前、会社までもが映っていて そんな意味でも、感傷的になりやすかったのかもしれません。
最後のシーンの、ボブがタクシーで空港迄向かうときの心の感覚、 そして、タクシーの中から見える道の景色が旅行中とは異なる感覚、 最後迄本当に丁寧だなと感じました。 ソフィア・コッポラはホントに感性の表現手段に長けていますね。 そして、ビル・マーレーはホントにいい役者ですね。
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