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タイトル名 |
ヒトラー 最期の12日間 |
レビュワー |
ロイ・ニアリーさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-01-13 21:39:58 |
変更日時 |
2006-11-26 08:43:41 |
レビュー内容 |
悪の象徴、非人間、悪魔と糾弾されるヒトラーだが、描かれていたのは極限状態に置かれ混乱し、憔悴し、部下に八つ当たりをしながらも、一方で秘書や少年兵に優しい言葉をかけるそれこそ何処にでもいそうな初老の男だった。それだけに彼の招いたあまりにも大きな混乱や悲劇が際立って見えてくる。20世紀は人類史上最も多くの血が流れた世紀だと言われるが、その嵐の目にいた者は、しっぽの生えた悪魔でも妖怪でもなく、ただの人間だったのだ。何か暗澹たる気持ちにさせられた。 |
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