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タイトル名 |
ベンジャミン・バトン/数奇な人生 |
レビュワー |
ロイ・ニアリーさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2010-12-09 13:53:39 |
変更日時 |
2010-12-09 13:53:39 |
レビュー内容 |
主演がブラピ、宣伝からの印象では軟弱な恋愛映画だと思い敬遠していたのだが、たまたまレンタルで手に取ってみた。 監督がデビッド・フィンチャーであることを知ったのは観始めてから。 やはりだ、完全主義者の彼らしい、ただの1カットも手を抜かない、拘りに拘り抜いた映像に釘付けになった。 それだけではない、老人として生まれ、生を重ねる毎に若返っていくという不思議な運命のもとに生まれたベンジャミンと、それを取り巻く人々の関わりが、丁寧に、やさしく描かれていく。 こんなことはあり得ない話、ファンタジーなのだが、それをウソっぽく思わせないほどの説得力が画面から溢れている。 企画誕生から20年近くも吟味された脚本と、完全主義者フィンチャーの画面に対する拘り、それに応えるデジタル特殊効果、主演のブラッドピットの魅力が相乗効果を生んで、美術館に永久展示しておきたいほどの芸術品のような作品に仕上がった。 世間の評価は少し微妙なところだが、個人的には最大限の讃辞を贈りたい。 ハリウッド映画界の才能が結集してつくりあげた宝石のような作品だ。 |
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