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タイトル名 |
HACHI/約束の犬 |
レビュワー |
ロイ・ニアリーさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-12-09 13:58:23 |
変更日時 |
2010-12-09 14:00:22 |
レビュー内容 |
事前に読んだ記事では、プロデューサーも勤めたR・ギアと監督のハルストレムは、なるべく情緒に流されずに淡々としたものに仕上げたかったということですが、それでも充分に情緒的だなという感じを抱きました。 勿論名匠ハルストレムですから、安っぽい邦画のような、さあ皆さんここは泣くところですよ、というような押しつけがましい演出はありません。 でも、ハチのパーカーに対する愛情は、ハチ自身がどう思っているかは別にして製作者の意図のもとに演出されるので、その時点でどうしてもある程度の押し付けが醸し出されてしまいます。 それをやはり本作でも感じてしまいました。 また、舞台を現代に持ってきたことで、パーカーが毎日ハチをリードも付けずに連れ回ったり、パーカーの死後、いわば野良犬となり、成りも大きいハチが10年間も保健所に通報されることもなく駅に居た、という設定自体に無理がが出てしまうのが残念なところ。 まあ、その辺りはファンタジーとして割り切りましょう。 それから、本作は配給が何を血迷ったのか日本公開は日本語吹替版が大半で、字幕版の上映は極々少数です。 これは大失敗だと思いますね。 僕も仕方なく吹替を観たのですが、R・ギア役の北大路欣也はまだしも、その他の声優ははっきり言って大根です! フジテレビが絡んでいるからなのか、娘役にフジTVアナの高島彩なんてド素人を持ってきて作品世界を台無しにしています。 究極はエンディングの青山テルマのテーマ曲。ミスマッチにも程がある! 投稿時点ではとっくに公開も終わっているので、鑑賞はソフトかオンエアになると思いますが、本作の作品世界に浸りたい人は字幕での鑑賞を強くおすすめします! |
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