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タイトル名 |
2012(2009) |
レビュワー |
ロイ・ニアリーさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-12-09 14:02:30 |
変更日時 |
2010-12-09 14:02:30 |
レビュー内容 |
・同じディザスター映画と括って良いかわからないが、スピルバーグの「宇宙戦争」における徹底した人間視点とは対照的な”神視点”の作品。 ・これも「宇宙戦争」とよく似た境遇の男やもめの主人公なのだが、演じるジョン・キューザックは今ひとつスター性に欠け、華がない。 ・別段特別な才能も縁もないその彼が何ゆえか人類救済計画「方舟」の中枢部に運命のいたずらによって導かれていく。もう少しうまく演出すれば「ハリウッド的ご都合主義」ではなく「何かに導かれる運命」と解釈できたのだが微妙。 ・多くの登場人物が散漫な印象のまま消えていくが、唯一魅力的だったのはロシア人富豪。彼は俗物だが非常に人間臭い。その最期も皮肉が効いていて良い。 ・方舟計画で対立する理想高き学者とリアリストの統括責任者。いよいよ終が迫ろうというときに”チケット”を持たない建設労働者も乗船させるべきかで鋭く対立する。エメリッヒの意図としては一方的な描き方はしていないとは思うが、個人的には”結果的に”悪者になってしまうリアリストの方に共感を覚えた。 ・人類滅亡の危機発覚からたった2年で最先端の”方舟”を何隻も建造するという設定はさすがに無理がある。 その「舟」は急造とはとても思えない洗練されたデザインで、乗組員の制服まで用意されている。画的には美しいだろうが、ますますリアリティを損なう結果に・・・。たった数年で地下都市を建設した「ディープ・インパクト」よりはましか・・・。 ・最大の売り物であるVFXは見事の一言。ヒマラヤを越えてくる大津波は、恐怖というよりも荘厳な印象さえ受ける。同じ破壊&滅亡でもスピの「宇宙戦争」では身も凍るような恐怖を感じたが、本作では恐怖というよりも別な感情が湧き上る。 ・点数をつけるのは難しいが、映像10点、ストーリー6点、その他の要素を平均して、7/10といったところか。 |
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