|
タイトル名 |
赤い殺意(1964) |
レビュワー |
The Grey Heronさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-11-02 20:26:20 |
変更日時 |
2008-11-02 20:38:07 |
レビュー内容 |
初めて観ました。貞子、その亭主、貞子にまとわりつく男、亭主の愛人、それぞれ個性が際立った4人が織り成す人間模様の生々しさは、手に汗が滲むものでじわりじわりと画面に引きずり込まれてゆきました。従順で愚鈍な貞子は哀れみを誘いますが、なかなかどうして、打たれ強く生きる女性だったのです。依存するだけの男と中途半端に利口な愛人が共に自滅してしまったのとは対照的です。写真を見せられてもシラを切り通す貞子の姿は圧巻でした。誰が誰を手にかけるのか?と数多の想像が空振りしてしまった結末は、妻を露骨に使用人扱いする嫌らしい亭主の立場が将来は逆転するであろう事が想像されるもので、私の考えは浅いと思わされるものでした。 |
|
The Grey Heron さんの 最近のクチコミ・感想
赤い殺意(1964)のレビュー一覧を見る
|