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タイトル名 |
姑獲鳥の夏 |
レビュワー |
anemoneさん |
点数 |
2点 |
投稿日時 |
2005-08-14 16:46:40 |
変更日時 |
2005-08-14 16:49:22 |
レビュー内容 |
狙いたかったモノがはっきりわかるだけに同情票すら入れてしまいたくなるこの痛さ。なんかこう、映画作りに憧れる学生が突然予算を渡されて好きなようにやってみなさいと言われた結果みたいに思えてただもうエンドマークだけをハラハラと待っていた。ただ一人、与えられた役割を真剣に理解して期待に応えていたいしだあゆみの好演もこのメンバーではかえって痛い感じ。雰囲気一発、中学生ぐらいまでなら騙せるかも知れませんが、はっきり言って大のオトナがわざわざ観に行くほどのもんじゃないです。最近好調な日本映画だけに、こういうモノに無駄な体力を費やしていいのかという疑問は残ります。むしろこういう余力が出来て来たことを喜ぶべきなんでしょうか。小説を読んでても思うんですがマトモな台詞の書ける人が本当に少なくなりましたね。洋画世代の弊害とも言えるのでしょうが、字幕だけ読んで大きくなった人々がリアルでの会話と真剣に対峙しないまま書き綴った台詞が活字のまま読み上げられているだけ。それを読んでる堤真一もさっぱり内容を理解出来てる気がしません。役者の力量もあるでしょうが、おそらくシナリオに責任があるのではないかと個人的には思いました。ある意味日本映画界の層の薄さと、役者不足を露呈した作品でしたね。もうなんというか、絶望的に寒い映画でした。ある意味、夏向きではあるかも知れません。劇場まで足を運んでしまったわが身のふがいなさにうなだれた夏の夜です。あ、音楽だけ良かった。音楽だけは。 |
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