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タイトル名 |
シド・アンド・ナンシー |
レビュワー |
anemoneさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2003-12-20 03:22:30 |
変更日時 |
2003-12-20 03:22:30 |
レビュー内容 |
これはイタかったですねぇ。私はシド・ビシャスにもセックス・ピストルズにもなぁ~んの思い入れもない単なる映画ファンですが、こういうあからさまな泥沼系は決して嫌いじゃないです。この話は絶対に浮かんで行かないことが保証されている泥沼なので、まさに泥沼中の泥沼という意味で胃の痛くなるような辛さを感じました。真実についてはもはや想像するしかないわけですが、私の想像では、この映画に描かれたシドはファンが想像するよりショボいですが、実際よりはたぶん美しく描かれているんじゃないかと思いますよ。この時代のロックってそういう世界ですよね。筋金入りのダメ人間が、不幸な偶然の導きで神がかった存在にまで押し上げられてしまう。でも当人は神様でも何でもないタダの生身の人間ですから、そのジレンマに押しつぶされて行くわけですよね。そういう世界で運命の波を上手に泳ぎ渡って行く人たち、たとえばミック・ジャガーみたいな人って、本当にタフな精神の持ち主で、もちろん相当頭も良いんだろうな、と思います。最近ではロックの世界にも最初から頭良くないとなかなか入って来られないようになって来ましたが、創成期にはこういう不幸な人たちが多かったみたいですね。 |
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