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海街diary - ぽん太さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 海街diary
レビュワー ぽん太さん
点数 3点
投稿日時 2016-01-04 18:03:26
変更日時 2016-01-04 18:03:26
レビュー内容
行定勲の「きょうのできごと a day on the planet」と同じで、ストーリーがなく、エピソードだけが散文的に散りばめられた映画。原作未読なので、たぶん原作ゆずりの造りなのだろうと想像するが、ただ6巻も7巻もあるマンガで積み重ねたエピソードからは人間が見えてくる場合はあっても、たかだか2時間の枠に収めたエピソードのなかで人間(しかも4人)を描こうというのは、いくらなんでも無理がある。だから、4人の発言・会話が薄っぺらい「キャラクターメモ」に沿ったものでしかないし、個別のエピソードもバラバラと存在しているだけで、トータルで何を言いたいのか、さっぱりわからない。いや、おそらくトータルで言いたいことなどなくて、ひとつのエピソードや発言・会話に共感することが重要なのかもしれないが、逆にエピソードや発言・会話にひとつも共感できない人がいたならば(そしてそういう人も多いと思う)、この映画の2時間は苦痛でしかない。意味ありげだが何の意味もない、そういう映画が今の日本では、カッコいいのかも知れないが、正直自分にはまったく理解できない。
ただ、4人の女優は良かった。とくにそれぞれの作品でキャラクターを変えることができている長澤まさみと、誰よりも自然な演技ができている夏帆がすばらしい。4人の演技を見るための映画。
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