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タイトル名 |
パピヨン(1973) |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-06-02 13:37:49 |
変更日時 |
2010-06-02 13:37:49 |
レビュー内容 |
パピヨンの自由への渇望、脱獄に賭ける執念は、無実の罪であるという事(それが実際にはどうだったのかは語られませんが)から生じていると言うよりも、中盤の独房での、一切の自由を奪われ、生きていながら死んだも同然の状態を味わったからなのかな、と思いました。自分は生きているという存在証明のための脱獄、みたいな。最後の地など楽園のようで、もはや彼を苦しめる存在もなく、だけどそこからすら脱出しなければならない、生存が困難な道をあえて選ぶ、それは彼の名前、刺青に象徴される蝶のように、自ら羽を広げてこそのパピヨンだったのでしょう。ジェリー・ゴールドスミスの美しいテーマ曲と共に、マックイーンとダスティン・ホフマンの存在感が強烈な印象を残す映画です。ただ、全編陰鬱なムードが漂い、結構キツい映像が続出する映画ゆえ(ギロチンとか虫食べたりとか)、何度でも見たいとは言えない映画ではありました。海や空は綺麗なんですけどね。 |
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