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タイトル名 |
ALWAYS 三丁目の夕日 |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2006-09-06 00:46:14 |
変更日時 |
2006-09-06 00:46:14 |
レビュー内容 |
最初にツッコミ。地面がダメです、この映画。この舞台からそう離れてない場所で生まれ育った(世代的にはもうちょっと後ですが)私の知っている東京の土は八丁味噌みたいな色だし、道はその上に石灰を撒いたような粉っぽい白か小石を撒いたグレー、それから歩道の四角いコンクリの板はあんなキッチリしてなくて、もっと一枚一枚でこぼこが正解。以上、細かいツッコミ終了。さて、父方の祖父はタバコ屋で、たまに私も店番したりして、ホント、あんなカンジでした。舞台の街並は母の実家のあたりの雰囲気、細い細い道の商店街。死んだ私の母は目黒に生まれ、銀座でデパガをしていた頃、東京タワーが出来上がってゆくのを毎日見ていたそうで、そんな話を思い出すと、もうこの映画はなんつーか、私にとってはあくまでリアルなんですよね。ノスタルジー、みたいな抽象的な感覚ではなくて、ここから今に繋がってる感じがします。私の生まれるもう少し前のこの世界は、きっとこんな暮らしをしていて(まるでウチに大量に存在している両親の家族の写真のようです)、そして私の遠い記憶にある現実があって、人の暮らしが繋がって、今の東京があります、っていうのが、この映画では実感できます。この映画の世界に漂っているであろう匂いが伝わってきます。そういう意味では、ちょっとモロに来過ぎな人間なので冷静に映画として判断できない感じはしますが、私には本当はカタチは変わっても全然失われていないこの人の暮らしの感覚を、これからも大切にしましょうね、という感じに映りました。この映画が失われた過去のノスタルジーでしかないって印象を与えてるとしたら、どんだけ東京のイメージ悪いんだろ?みたいな。舞台近隣で言うと六本木ヒルズや恵比寿ガーデンプレイスみたいな場所はともかく、生活空間はあくまでこの延長線でしかないんですってば、ホント。 |
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