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タイトル名 |
縞模様のパジャマの少年 |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-09-16 17:19:46 |
変更日時 |
2009-09-16 17:20:12 |
レビュー内容 |
見る前に予想される予定調和的な悲しく感動的な展開というのを超えて、最もこうなって欲しくないという結末を静かにガツンと叩き付けてくる映画です。ただの縞模様の服一つが人の運命を左右してしまうという物語は、その服の背後にある民族や国境に対する行き過ぎた拘りがいかに愚かな事かをハッキリと示しています。民族、国家の象徴としての家族という集合体。子供を育てるという事がどれだけ大切か、重要なのか。親の責任が民族、国家の責任にも繋がる、だからこそ、親は思想、宗教、国家の下で正しい選択をする義務があります。今は(少なくとも表面上は)自由であるがゆえ、彼らを襲った悲劇を回避する事が可能なのだから、再び誤った道を進まないよう努めなければならない、そんな一般市民一人一人の義務について描いた映画だと思いました。二人の子供の表情が素晴らしく、また、いつもはやかましいジェームズ・ホーナーの音楽も今回は綺麗に鳴って、人の闇の歴史を印象的に浮かび上がらせるのでした。一つ難点を言えば、映倫が付けたレイティングPG-12。確かに親による解説は必要かもしれません。でも、PG-12って子供は見ちゃダメって映画のように思われてしまう感があります。残酷な描写や激しい流血はありません。むしろ、ぜひ親子で見て語って貰いたい映画です。 |
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