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タイトル名 |
アナと雪の女王 |
レビュワー |
あにやん🌈さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-03-14 21:41:16 |
変更日時 |
2014-03-14 21:43:08 |
レビュー内容 |
過大な期待を抱いた感じで、さすがにそれを上回るような事はなくて。前半の繊細さに比べると後半はフツーなデキという感じ。
仲の良かった幼い姉妹がまるで光と影のように相反する存在へと離され隔たれてゆく過程を描いた前半、表情や仕草や歌の細やかな表現によって、アナとエルサ、それぞれの心情が切なく響いてきます。 対して冒険物語となる後半は、さしてスケールがないわりには個々のキャラクターにもあまり作品独自の個性を与えられず、娯楽アニメ映画の定石を踏むような展開。前半にあれだけ個性を与えられたアナとエルサも、後半はエピソードを消化してゆくことに終始してまうような感じ。せっかくの「姉妹が呪縛から解放され本当の自由を獲得してゆく物語」が何やらごちゃついてしまって。 結局ピークは映画を見にいくたび予告編タイムに見せられた『Let It Go』のシーンだったかな。
最後まで見てその存在に疑問が生じるエピソードが幾つも。 「氷売りを生業とする人々の中で育ったクリストフがトロールの村でエルサの魔術によって意識を失った幼い頃のアナへの治療を目撃する」 ここにたっぷり詰まった情報が後の物語に何らかの作用をしているのかというと、これが微々たるものだったり。 アナが途中で殆ど動けなくなってしまう事で物語の進行にもブレーキがかかってしまう印象がありますし。
ただ、その表現力は本当に素晴らしいものがあって。 アナとエルサ、二人の主役の豊かな表情から、そこに通っている血を感じる事ができます。エルサはやっぱりケバくなってしまう前の方がいいですけど。 色彩溢れる世界から冷たい氷の世界へのメタモルフォーゼ、画面の隅々まで彩られた美しさ。 切ない物語の中で笑いで楽しませてくれるオラフも愛らしく。 表現はCGに変わっても、夢と伝統のディズニーアニメの世界を十分に堪能できる作品だと思います。 |
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