みんなのシネマレビュー
ウルフウォーカー - あにやん‍🌈さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ウルフウォーカー
レビュワー あにやん‍🌈さん
点数 10点
投稿日時 2021-04-15 18:50:14
変更日時 2021-04-15 18:50:14
レビュー内容
 これまでアートは最高だけど脚本と演出はダルいデキなトム・ムーア監督作品だったけれど、ここにきて最高傑作を出してきたわ。アタシ的に10年に1本の傑作。

 あくまでクラシカルな2Dの手描きアニメ(CGは全く使ってないワケじゃないわ)のスタイルを貫く中で、そのこだわりの表現法は魅力的。透視図法を放棄した平面的な絵創り、人工世界の直線と自然界の曲線、匂いの表現、特に強調されるカットでのアスペクト比の変化とフレームの激しい揺らぎ。絵を見せる事に拘りまくった表現の数々。
 一方でこれまで不足していたオーソドックスながら娯楽映画の王道に則ったストーリーラインとカタルシス(そのために棄てたものがあると思う人もいるでしょうけれど)。ひと皮剥けたエンターテイメントとしてのアニメーションのカタチを完成させた感じがするのね。

 アイルランドの歴史を背景に、大自然と、信仰を前提とした人間の対立を描く作品は、勧善懲悪では済まない問題を投げかけているわ。良かれと思った言動が相手を縛り、傷つける。自分を抑圧していたそれを同じように他者にしてしまう、その繰り返される痛み。そしてそこからの解放。
 人としての抑圧とウルフウォーカーとしての解放(その映像の甘美なこと!)は『もののけ姫』の影響を思わせつつ、一見、もう少し楽天的に思えながら、でも実はもっと突き放しているようにも思えて。そこにあるのは人に対する希望よりはまるで失望、諦めのような視点も見られる気がして、怒涛のハッピーエンドに何故か漂う切なさ、みたいな感じなのよね。

 魅力的なキャラ、ロビンとメーヴのシスターフッド映画としての側面も持つ今作、まるで絵本のような映像、クラシカルな子供向け作品に見えながらその表現や底に流れるものにアニメーション映画の確実な進歩を感じ取る事ができるわ。
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-06-01映画『からかい上手の高木さん』66.50点
2024-05-30猿の惑星/キングダム56.80点
2024-05-30悪は存在しない66.33点
2024-05-30ゴジラ×コング 新たなる帝国65.75点
2024-05-29関心領域76.75点
2024-05-29デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章87.50点
2024-05-29マッドマックス:フュリオサ87.23点
2024-04-12デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章67.00点
2024-04-08ゴーストバスターズ/フローズン・サマー45.25点
2024-04-08オッペンハイマー16.50点
ウルフウォーカーのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS