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タイトル名 |
プリシラ(1994) |
レビュワー |
宝月さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2004-06-17 00:03:02 |
変更日時 |
2004-06-17 01:15:53 |
レビュー内容 |
“自由を求めた、思うままに生きた、その代償は大きかったの。 パラダイスには行ったけれど、本当の私には会えなかったのよ・・・“ とシャーリーンの切ない歌そのままに、ミッチの想いが語られるオープニング。 売れ残りのペンキで塗られたバス、プリシラ号は、彼女達(彼等)の生き方をあっけらかんと見せつける自由なピンク、そして弱く傷つきやすいピンク。 大自然の中で三人が感じたものは、ありのままの姿で生きるべきという事?自分たちの抱える傷はちっぽけだということ?個性や見てくれや性別が違っても結局この世で生きているものには大した違いなんか無いということ? そんな三人をとりまく人々には優しさのフィルターがかけてあり、騒がしくも穏やかにストーリーは進み、自分たちのあるべき姿を捜し求める、男からも女からもかけ離れたように思える彼女達に自然と感情移入してしまった。 そしてエンディングにかかるバネッサの歌、 “太陽が月の周りを回ることだってある、 チャンスはもうないって思ったとき、あなたは手を差し伸べてくれた” 思いもよらぬことが起きるもの、誰にでも小さな奇跡が起こるのよ、とミッチの熱のこもった口パクに、ちょっと感動、ちょっと泪。 私だって自分だけの小さな奇跡を見つけられるという気持ちにさせてくれた作品です。 |
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