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タイトル名 |
秘密(1999) |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2005-04-13 22:30:09 |
変更日時 |
2022-08-16 18:47:43 |
レビュー内容 |
設定自体は面白いし、実際、そこまで悪くない映画だったとは思う。しかし、久しぶりに見て、後半あたりからの藻奈美(広末涼子)に憑依した直子(岸本加世子、広末涼子)の行動が「藻奈美として生きてもう一度青春を謳歌したい」というよりは「夫に不満があって娘の姿になったのをいいことに若い男と不倫をしている」というふうに見えてしまい、少し見ていて不快感が残るし、夜行バス事故前の夫婦の生活は描かれていない分、この夫婦は本当にうまくやっていたのかとつい想像してしまう。それに最初に見た時は意味がよくわからなかったのだが、今見るとなんだか納得のいかないラストで見ていて釈然としないまま終わった感じでモヤモヤが残る。いっそ、直子の魂が消えて藻奈美の魂が戻ったラスト前のシーンで終わっても良かった気がするが、それだと「秘密」というタイトルは成立しない気がするので、やっぱり最後の最後に直接ばらすのではなく、思わせぶりにして直子と観客だけの秘密というふうにしても良かったと思う。あのタイミングでストレートに秘密を明かしたことで最後のシーンに至って直子が悪女のような印象になってしまったのも残念だった。人気絶頂のころの広末涼子が主演で、彼女のアイドル映画として製作されたという側面もあるのだろうが、あまりストレートなアイドル映画という感じではないのは良かった。(欲をいえば主人公は広末ではなく、小林薫演じる平ちゃんのほうが物語としては自然だった気がする。)夜行バス事故を起こす掛け持ち仕事で過労気味の運転手を大杉漣が演じているが、今にして思えば大杉漣本人もきっと無理をしていたのかなとつい思ってしまう。ちょっと迷ったけど6点。(2019年12月15日更新) |
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