|
タイトル名 |
残穢 -住んではいけない部屋- |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-03-16 18:53:59 |
変更日時 |
2025-03-16 19:31:56 |
レビュー内容 |
中村義洋監督によるホラー映画。中村監督は先週見た「仄暗い水の底から」で脚本に参加していたのだが、本作も偶然か集合住宅が舞台となっていて、同じようなものなのかと思って見始めたのだが、本作は邦画ホラーにありがちなハデに脅かす演出は控えめで、主人公のヒロイン二人が事故物件で起きた心霊現象の謎を探るミステリー中心のストーリーとなっていて、淡々としていて印象としてはかなり地味で、ホラーを期待すると肩透かしかもしれないが、ここ最近鈴木光司原作のホラー映画ばかり見ていたこともあってか、疑似ドキュメンタリーのように展開していく本作はそれがけっこう新鮮に感じられて引き込まれた。二人がマンションの謎を探っていくところは怖さよりも見ているこちらもつい好奇心に駆られてしまい、一緒に謎解きしているような感覚を覚える。雰囲気も良く、語り部的に入る主人公の作家(竹内結子)のモノローグも良い感じで、ホラー映画として見るとしっとりとした怪談的な怖さがあり、やっぱりお化け屋敷的なホラーよりはこういう雰囲気で怖がらせるホラーのほうがわざとらしさがなくて好きだな。でも、それだけに最後の最後で安直な恐怖演出をしていたのはそこだけ急に浮いて見え、ちょっと残念。(ここがなければもう1点アップしていたかも。)エンドロールになっても画面が暗転せず、最後に住職(上田耕一)が絵を見つめるシーンを入れていたのは良かった。最後にもう一言、新人時代に「リング」の冒頭に出演していた竹内結子がホラー映画に主演しているのは感慨深くもある。 |
|
イニシャルK さんの 最近のクチコミ・感想
残穢 -住んではいけない部屋-のレビュー一覧を見る
|