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タイトル名 |
GHOSTBOOK おばけずかん |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2023-12-07 23:55:59 |
変更日時 |
2023-12-13 22:03:13 |
レビュー内容 |
小学生に人気の児童書を映画化した山崎貴監督の映画。山崎監督は現在ではすっかり泣かせ映画の巨匠みたいになっているが、本作は紛れもない夏休みの子供向け映画になっていて安心して見ていられるし、山崎監督のデビュー作が同じく子供たちの冒険を描いた「ジュブナイル」であったこともあり、原点回帰の映画ともいえ、本来はこういう作品にこそ手腕を発揮する監督なのではと思えてくる。(本作でも「ジュブナイル」で主役を演じていた遠藤雄弥と鈴木杏が主人公の両親を演じていたり、主人公の家にテトラが置いてあったりして山崎監督の「ジュブナイル」への思い入れを感じられる。久しぶりにまた見たいなぁ。)主人公たち三人と新しく赴任してきた新米の代用教員(新垣結衣)が迷い込んだ異世界でクラスメイトの少女と出会う展開は「学校の怪談」の岡本綾を思い出してなんとなく結末が読めてしまうものの、その予想を外してくれたのは嬉しかった。図鑑の試練で主人公たちがおばけたちを図鑑に集めていくのはこの年になって見ると微笑ましくもあり、どこか懐かしさも感じることができた。最後のおばけであるジズリが最強というのも王道的で、最後はしっかり盛り上げていて本当に子供を飽きさせないつくりになっているのが良い。図鑑坊のキャラも可愛らしいが、この図鑑坊がカレーを食べるシーン(このカレーがおいしそう。)はやっぱり三丁目の夕日を意識してるんだろうなぁ。それにしても本作を見ると山崎監督が三丁目の夕日で変に評価されてしまったのは果たして良かったのかなとも思え、「ジュブナイル」、「リターナー」の後に同じ路線でもう一本やっていたら、映画監督として今とは違う道もあったのではと感じてしまう。 |
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