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タイトル名 |
斬る(1968) |
レビュワー |
イニシャルKさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-10-18 00:01:42 |
変更日時 |
2007-10-18 00:02:39 |
レビュー内容 |
岡本喜八監督が「日本のいちばん長い日」と「肉弾」の間に撮った時代劇。話の大筋はすでにみなさん書かれてるとおり「椿三十郎」を思わせていて、そこに喜八監督らしいユーモアが加わって更に軽快な映画になっていて、完成度では及ばないもののこの映画も楽しかった。「椿三十郎」では存在感のある悪役をニヒルに演じていた仲代達矢がこの映画では飄々とした主人公をコミカルに演じており、もう一人の主人公である高橋悦史(こちらも「日本のいちばん長い日」とは180度違うコミカルな芝居をしている。)とのかけあいが面白い。討手のリーダーを演じる岸田森や、次席家老を演じる神山繁、それに東野英治郎といった脇を固める俳優たちもいい。大作映画の後に息抜きで作ったという印象もなくはないが、「日本のいちばん長い日」のようなシリアスな映画の後にこういった軽いタッチの娯楽作をサラリと作ってしまう当時の喜八監督の余裕の力量のようなものを感じる。 |
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