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タイトル名 |
國民の創生 |
レビュワー |
goroさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-02-09 16:38:43 |
変更日時 |
2004-02-09 16:38:43 |
レビュー内容 |
KKKの首領を主人公に置き、KKKの側の視点から描いた早期アメリカ史の物語。この映画ではKKKは社会の無秩序を救う英雄的救世軍である。反対側、つまり黒人やムラート(混血)の側に視点を移せば、当然これは差別と偏見に満ちた映画へと転化する。たしかにグリフィスの革新的な映画手法は映画史上、みごとなものなのにちがいない。してみると、映画的手法と作者の視点の取り方とは別問題であって、映画手法はどのような視点にも有効であり得るということ、映画というものは視点しだいで物事をいかようにも描きうる両義的なものだということを、この映画は如実に教えてくれる。 |
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