|
タイトル名 |
チェブラーシカ(1969) |
レビュワー |
ひのとさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-08-03 20:31:06 |
変更日時 |
2004-08-03 20:31:06 |
レビュー内容 |
【PLANET】さんのレビューに共感したので、ちょっと便乗。思うに、たとえ些細なことでも、人を一方的に馬鹿にするということは、他者の思想の蹂躙となり、弾圧の種となる。実に皮肉な話ですが、思想の自由のなかった旧ソ連制作のこの作品が今、ちょっと違った形にせよ、民主主義国家の人間に思想弾圧の脅威を教えてくれている訳ですよ。何とも本当に皮肉な話です。いや、後付で私が勝手に言っているだけの話ですけど。それはさておき、旧ソ連体制下の製作でプロパガンダ要素も入っているこの作品が、必要以上の政治臭も古臭さも感じさせず、21世紀の人間をも魅了し続けるというその事実が凄い。私はこれを女子供の観るぬるい作品だとはどうしても思えない。むしろここまで完成度が高く、老若男女問わず魅惑してしまう世界を作り上げた、作り手のハイセンスと清澄な狂気を感じてしまいます。素晴らしいですよ。大体、ストップモーションアニメみたいな、多大な才能とセンスと甚大な忍耐を要するものなんて、ちょっと常識を飛び越えた所にいるような人にしか、作れる訳がないってば。 |
|
ひのと さんの 最近のクチコミ・感想
チェブラーシカ(1969)のレビュー一覧を見る
|