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タイトル名 |
たそがれ清兵衛 |
レビュワー |
ひのとさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-02-15 17:27:05 |
変更日時 |
2004-02-15 17:31:05 |
レビュー内容 |
淡々とした描写で終始進行する映画には、根源的で絶対的な深みが必要だ。それがきちんと根底にある作品なら、表層的には穏やかでも、きちんと心を揺さぶる感動作として機能する。だけれどこの作品に関しては、強烈な深みを感じなかった。武士道の精神とその悲哀を描く上で、この作品は脚本や演出ではなく、キャストの魅力だけに多大に依存し過ぎているような気がする。とにかく真田広之の上手さには感動した。誠実で生真面目で不器用で純朴。それなのに色気がある。汚い格好をしても臭いと罵られても抑え切れない、彼の色気にどきどきした。緊張と緩和、静と動。殺陣の美しさ。そんな時代劇の色気。この作品で私が買いだな、と思ったのは正直、真田広之だけだった。 |
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