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タイトル名 |
駆逐艦ベッドフォード作戦 |
レビュワー |
南浦和で笑う三波さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-01-19 01:53:44 |
変更日時 |
2005-01-19 01:54:09 |
レビュー内容 |
冷戦時代の駆逐艦対潜水艦の映画。どういうわけかモノクロである。しかも、潜水艦側の艦内は全く映されず、従って、乗員の人間ドラマは駆逐艦側のものだけ。それで面白くなるわけが、とも思うが、どっこいこれが緊張感にあふれ滅法面白い。艦長を演じたリチャード・ウィドマークにはしびれた。また、各乗員の視線の演技、特に、後半、艦長の視線をまっすぐにうけとめず、微妙に目を合わさないようにかわってくるのがうまかった。この艦長は、「もし~だったら」という仮定法を使うのがしゃべるときの癖で、そういう人物造形にしたことが、最後の最後に効いてくるようになっているところが、この脚本のすぐれたところ。軍隊における命令は、短く、誰にとっても明瞭で誤解の余地を与えないような文、できれば単語だけで発せられるのが基本なのはいうまでもない。「白鯨」との類似が指摘されるが、艦長がソ連に対して個人的な恨みをもつ理由がないので、似ているようでもあり、そうでないようでもあり、どちらにもとれる。 |
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