|
タイトル名 |
ヴァキューミング |
レビュワー |
南浦和で笑う三波さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-01-16 12:57:48 |
変更日時 |
2005-01-16 12:57:48 |
レビュー内容 |
製作年が2001年。「映画の世紀」とも「戦争の世紀」とも総括される20世紀だが、この作り手は、前世紀の100年を「訪問セールスマンの世紀」と位置づけ、その時代の終わりを一人のセールスマンを通して面白おかしく描いたのがこの作品だと解釈した。1901年がもはや刀の時代ではなかったように、2001年はもはや訪問セールスマンの時代ではない。アナクロニズムの権化のような猛烈セールスマンを持ってきたのは、その時代の終焉を強く印象付けるための演出と思った。古新聞の山の中で一人寂しく息を引き取った老人のシーンがあったのもセールスマンの結末の前振りになっていて見事。また、セールスマンには向きそうもない者のコンテンツがブレークしたこと、この映画に出てくる一番の美人がアジア系であったことも、21世紀がどういう時代なのかを象徴しているように感じた。ところで、この邦題をつけた人は、水洗トイレしか使ったことがない方なのだろうか。もうちょっとなんとかしてほしかった。 |
|
南浦和で笑う三波 さんの 最近のクチコミ・感想
ヴァキューミングのレビュー一覧を見る
|