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タイトル名 |
オーシャンズ12 |
レビュワー |
delft-Qさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2005-07-05 00:44:48 |
変更日時 |
2005-07-05 00:44:48 |
レビュー内容 |
好きか嫌いかでいえば、この映画、決して嫌いじゃないです。軽いユーモアを全編にちりばめながら、リッチだけれどカジュアルなところが、いい雰囲気じゃないですか。 ただ、映画の出来という面からいえば、これはもうヒドイといわざるを得ません。ジュリア・ロバーツの禁じ手はやっぱり禁じ手でしょう。脚本家の自己満足にすぎず、ごっつう白けさせられます。ヴァンサン・カッセルの体操的泥棒術は、いくらなんでも誤魔化しすぎ。ロープも何もなしに忍び込む方法は、「いわなくても、わかるだろう」なんていうセリフで説明したことにするなど、脚本の行き詰まりを露呈しています。前作にあった緊迫感や盗み自体の工夫で見る者をうならせてくれる見せ所も欠落しています。撮影面でも、あまり意味のないハンディカメラの多用など疑問が残ります。 と考えてくると、結局本作は、予想もつかない盗みのテクニックを堪能させてくれるものでも、信じられないようなアクションで圧倒してくれるものでも、高度な頭脳ゲームで観客を引きずり込んでくれるものでも、いずれでもない中途半端な作品に終わっていることが浮き彫りになります。アムスでの盗み、さほど意味がないわりに(映画の)時間を取られた感じがしたから、ローマ一本にしたほうが濃い内容になったでしょうね。ということで、残念ながら4点也です。ゼタ=ジョーンズ、ジュリア・ロバーツも妙にやつれて撮られていてもったいない。
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