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タイトル名 |
あの日、欲望の大地で |
レビュワー |
no_the_warさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2010-01-11 23:29:05 |
変更日時 |
2010-01-11 23:36:34 |
レビュー内容 |
『めぐりあう時間たち』のような構成の、母、その娘、その娘の3代にわたる愛を渇望する女たちの物語。非常にうまくできている台本で、現在、過去、過去の過去が、まるで切り絵細工のように並べられている。後半いよいよそれらの散逸なストーリーが収斂されていく。あー、つながってきたなあーと思った矢先、衝撃の事件の真相がむき出しにされる。 昔母は濃厚で壮絶な不倫をしており、密会場所の事故で母は死亡。その娘も現在、行きずりの野郎どもと付き合いまくっている。そんな自分が嫌なのだろう、自分の娘にはこのヤリマンの血が引き継がれないようにと、娘を産んですぐに行方をくらます。そんな生き別れをせざるをえなかった主人公が、ラストのラスト、娘と和解し、夫の元へ足を進める。久しぶりに、99の絶望の中に光る1の希望を感じる映画であった。
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