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タイトル名 |
さよなら、クロ |
レビュワー |
no_the_warさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-04-03 22:47:55 |
変更日時 |
2004-04-26 14:31:11 |
レビュー内容 |
まず題名から、「この映画に出てくるであろうクロという生き物は死ぬんだろう」ということがわかる。次に、映画の予告編やTVCMで「クロが犬である、田舎の高校の話、卒業生が獣医になって帰省する、犬の葬式がある」ということがわかる。次に、TSUTAYAでパッケージを見て「けっこう泣ける映画である」気がする。∴「この映画はクロという犬が学校に居付いて皆から愛されて何年かあと帰省した獣医OBによって手術され、でも死ぬ。悲しい。ありがとうクロ。さよならクロ!」という映画だと予想が付く。それに期待し、想像を膨らまし、勝手に「青春の影」で涙し、それを確認するための鑑賞だった。しかし、違った。獣医OBの見ごたえの薄いラブストーリーが加わっていた。あらかじめ用意していた(メディアによって埋め込まれた)『想像と期待の中での切ない犬物語「さよなら、クロ。」』に、このてのラブストーリーはどうもマッチしなかった。犬のために葬式を挙げ、しかもその葬式に多くの人が詰め掛けたというのが、実際の出来事というデータも手伝って、泣けるファクターだと思うのだが、校長の退屈な弔辞でとっととかたづけられてしまった。そして最後はある男女の幸せと希望に満ちた再出発の長い~一本道のスタートで映画が終わる(ものすごくネタばれごめんなさい)。クロの余韻はかき消されてしまった。クロはこいつらの恋路のきっかけだったのですか。あの歩いていく二人の背中の演技を見るに、あいつら10年後クロのことを忘れていく感じがした。はー。こうして想像の中のさよならクロは敢え無く破綻しました。でも、ふと気づいたらスタッフロールの中にクロのスナップがまぎれていた。が、もう映画は終わってるの、もう遅い。教頭の涙の芝居と後ろからの撮影に味があった。手術の成功はすなおに嬉しかった。募金箱を率先して作ったあの男の子が、照れててカッコいい。いいとこは結構あるから4点 |
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