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タイトル名 |
ローレライ |
レビュワー |
しまうまさん |
点数 |
2点 |
投稿日時 |
2005-03-07 00:42:57 |
変更日時 |
2005-03-08 20:41:24 |
レビュー内容 |
期待して行ったんだが…。見終わった印象は「宇宙戦艦ヤマト」+「機動戦士ガンダム」+「天空の城ラピュタ」というか…。CGのチープさとか何とかの以前にバツでした。まず、「原爆が明日(だっけ?)東京に落ちる」と知っていたら、どうして住民の避難などを優先しないで、潜水艦の主砲で飛んでいる爆撃機を撃墜する(まあ、海上から主砲で滑走路を撃つのも同じくらい不可能だと思うけど)のかさっぱり…。米軍の駆逐艦は味方が主砲の射線上にいようが、至近距離で十何隻もがわらわら航行していようが、あんなに主砲を撃って爆雷をばらまくんでしょうか。制空権をなくしてるのに真っ昼間に浮上してひなたぼっこ…。ディーゼル艦って水中では足が遅く、夜間に浮上して昼間は水中を航行するのでは…。潜水艦にとって、駆逐艦(それも大戦末期)は闘ったらほぼ勝ち目のない恐ろしい敵。米軍の駆逐艦はまるでボウリングのピンのようです。それに、いくら特攻隊員とはいえ、「雲の上の人」の艦長とあんなに気軽に接する場面が多いのもどうかと。せめて俳優は全員髪を切らせ(「U571」では世界的スターのボン・ジョヴィですら坊主頭にしていた)、減量ぐらいさせられないものか。真剣で骨太な映画作りは期待してはいけないのでしょうか。むしろ敵役の米艦の乗組員の方が兵士らしく見えた。一緒に見に行った女性は「戦争末期なのに兵隊がみんな顔色が良かったし、あの女の子、狭い潜水艦の中に長い時間閉じこめられていたのに、毎日お風呂に入っていたみたいにきれいでヘンだった」とのこと。確かにそうだ。鍛えられた水兵でも何カ月にも及ぶ潜水艦の生活は過酷なもの。あの女の子、潜水艦の生活にどれだけ耐えられるのか。福井晴敏氏の作品は「亡国のイージス」は読んだけど、スクランブルしたF15が空対空ミサイルでイージス艦を攻撃する場面があった。この人、ホントは軍事オンチなんじゃないかな。くどくど書きましたけど、感動した人には申し訳ないが、普通の戦争映画ファンの立場で見ても、あらゆる場面にリアリティが感じられない。薄っぺらで漫画チックな闘いが描くファンタジーな戦争の姿が訴えるのは「日本人は負けない」なんでしょうか。私は逆に過去の大戦で人生を失い、死んでいった大勢の兵士に失礼な気がしてならない。政治性だの思想だの何だの以前の感想です。 |
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