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タイトル名 |
ドント・ブリーズ |
レビュワー |
tonyさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2020-10-09 00:07:58 |
変更日時 |
2020-10-09 00:24:29 |
レビュー内容 |
3人が家の中に入ろうとしている段階で、なぜあの猛犬が騒がなかったんだろう? 知人が飼ってるプードルなんか、私が窓の下に立った気配だけでわめきちらすのに。 犬好きとしては、どうしても無視できない大きな違和感。脚本が書かれたとき、誰もこの点をおかしいと思わなかったのだろうか。
すぐそばに強盗犯がいるにもかかわらず、気がつかない老人。先天性疾患ではないからか。緊迫した空気の描写はさすがだと思ったけれど、(家の中に猛犬がいるんだよなあ・・・)と思うと、ここでもやはり違和感が。
犯行は深夜2時に行われた。しかし、表が暗いにもかかわらず暗い家の中に差し込んでくる明かりは一体・・・? 街灯の明かりなのか、夜明けが近くなって朝日が差してきたことによる光なのか、よくわからないから気が散り、混乱してしまった。
老人は高額な示談金を提示した加害女性の親を憎んでいながら、絶えず金庫の中を確認するほどその金に執着していた。盗まれたと知るや怒り狂って窃盗犯を執拗に追い回す。うーん、一貫していない。そもそも娘への愛情が本物なら、そんな金を拒否して示談を受け入れなかったはずでは? 狂人といえばそれまでだが、この老人の哀しみにも素直に寄り添うことができない。
ロッキーは強奪したお金を最後まで手放さなかったが、幼い妹の未来がかかっているのが大きな動機。自己中心的でありながら母性本能も人一倍強いと見える。誘拐された女性を、足手まといになるのも厭わず助けようとしたのは唯一共感できる。本当にここだけ。つくづく人間は矛盾した生きものだと再認識させられた。
ラストで彼女が妹と光のゲートを出て行くとき、体の大きな男性が2人の前にすっと出たとたん、いきなり画面が暗くなって映画が終わった。 ロッキーはゲートの向こう側へは出られなかった、アレックスの言う通り10年をくらった、という結末であることを信じたい。 |
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