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タイトル名 |
アイズ ワイド シャット |
レビュワー |
tonyさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2011-06-04 21:13:05 |
変更日時 |
2011-06-04 21:13:05 |
レビュー内容 |
原作を読んで本作品を観、再び本を開いてみたら、映画の音楽とシーンが「鮮やかに立体的に」よみがえってきて、まるで別の読み物を味わっているようだった。細部が適当に変わっているだけで、大筋は原作通り。不気味な音楽、スローテンポな演技、冗長な時の流れ、それらが絶妙に絡み合うことで異次元空間を創り出し、夢と現実の境界線をひどくあいまいにする効果を生み出している。それにしても、この映画において、性の道具として扱われる女性たちへの同情と賛美の深さはどうだろう。乱交パーティは確かに目を覆いたくなる有様だったが、ヒールで歩く裸身の彼女たちは気品にあふれ、異彩を放っていた。マスクをしているので、女優の顔や知名度が武器になるはずもなく、衣装の力を借りることもできない。まさに肉体だけでオーラを放たなければならない。また、命をかけてビルを助けるために、画面上方中央のバルコニーから「イエス!」 と言い放った女性の神々しいこと! 何度見ても、「彼女は裸だ」 と信じるのが難しかった。 |
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