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タイトル名 |
狼たちの午後 |
レビュワー |
veryautumnさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-01-16 23:07:07 |
変更日時 |
2004-01-16 23:14:13 |
レビュー内容 |
サルが逃亡先にワイオミングを挙げるところは笑うシーンであるが、ワイオミングが国内であることを知らない彼が過ごしてきたであろう、貧しく報われなかった生い立ちに思いを馳せてしまって私は切なくなった。また、彼が必死に同性愛者でないこと、刑務所には2度と行きたくないことを訴えるのも、刑務所でレイプされた経験があることをうかがわせて哀しい。この映画はとことん切ない映画である。どう見たってアタマも度胸もない小物にしか過ぎない2人が、何事も思惑通りにいかずにいつの間にか不相応な大事件の主人公となってしまうのだ。そりゃ有頂天にもなるだろう。能力もないのに勘違いして夢を見た男達、そしてその夢がやはりバブルに過ぎなかったという残酷さ、切なさを感じる映画である。 |
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