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タイトル名 |
E.T. |
レビュワー |
veryautumnさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-01-23 18:29:52 |
変更日時 |
2004-01-24 09:27:09 |
レビュー内容 |
一見「異端者への理解」みたいなものがテーマになっているかのように思えるが,考えてみればETが「可愛い」とか「可愛くない」という軸で語られ,あるときには愛されさえするのをみれば,彼が「異端」や「見知らぬ者」を象徴するようなかけ離れた存在というより,むしろ我々に近い存在として観る者の眼にとらえられているように私には思える。あの不器用だが愛嬌のある姿や,たどたどしいしゃべりかたから判断するに,人間ではないが,人間らしく,弱く小さく,大人しく,従順で,思わず保護してあげたくなるような「生物」.....考えてみればなんのことはない。これは要するに「ペット」であって,宇宙から来ようが隣に住んでいようが異端でもなんでもないのである。ETに崇高なテーマを感ずる人はいても,ネコを拾ってきた子供の話に「異端者への理解」を読み取る人はいまい。「宇宙から来た」という設定一発で単なるペットとは感じさせないばかりか,深い意味があるかのように錯覚させるとは。恐るべし,スピルバーグマジック,である。 |
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