|
タイトル名 |
メリーに首ったけ |
レビュワー |
veryautumnさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-02-26 21:34:14 |
変更日時 |
2004-02-27 20:11:12 |
レビュー内容 |
もし旧ソ連が存在していたなら、確実に「資本主義の退廃」を象徴する映画のひとつとなっていただろうに...実に惜しい。話題になってる障害者ネタ&犬ネタは私は気にならなかったな。このあたり身もフタもない言い方をすれば、「なんとかガンプ」にせよ普通の動物モノにせよ、そのほとんどは彼らをステレオタイプな"見世物"にしてるってことには変わりないし、観客はそれを"消費"してるってことも間違いない。そういう意味ではこの映画を特別視することもないと私は思う。"差別的"なステレオタイプなんて「寅さん」とか「ドラえもん」にだって出てくるんだから("馬鹿にしてないからいい"って?。でも「ドジだが愛すべきヤツ」というという感情の裏には、例えどんなに否定しようと「こいつよりはマトモ」「こいつは馬鹿だが自分にとって脅威ではない」という嫉妬の裏返しともいえる優越感がある)。むしろ問題なのは、ステレオタイプに描くというある意味確信的な行為よりも、ステレオタイプなのにステレオタイプだと思わせない&思っていない映画(と我々の意識)の悪質さ、じゃないだろうか。その点では馬鹿映画より、偏差値高そうな映画のほうがタチ悪いといえると思う。 |
|
veryautumn さんの 最近のクチコミ・感想
メリーに首ったけのレビュー一覧を見る
|