|
タイトル名 |
キャリー(1976) |
レビュワー |
veryautumnさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-01-25 12:44:26 |
変更日時 |
2004-01-25 12:45:35 |
レビュー内容 |
デ・パルマ節全開というか全壊の陰陰滅滅とした映画である。しかし,この映画を観れば誰もがキャリーに共感し,切ない思いを抱くだろう。あの有名な,怒りの炎で級友を焼き尽くす場面は美しくも残酷だが,同時に私の心が切なさでいっぱいになるシーンでもある。母を愛そうとし,人を信じようとしたキャリー。それが所詮は届かぬ夢,錯覚であったことを知ったときの彼女の心中は,あの燃え盛る炎と反対に悲しみの涙で溢れていただろうと思うのだ。この映画の登場人物は誰も幸福でなく,誰も幸せにならない。哀しい話だ。 |
|
veryautumn さんの 最近のクチコミ・感想
キャリー(1976)のレビュー一覧を見る
|