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タイトル名 |
宇宙戦争(2005) |
レビュワー |
東京サンダさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-07-27 09:55:35 |
変更日時 |
2005-08-04 17:20:05 |
レビュー内容 |
日本の怪獣映画もそうだし、ハリウッドのモンスターパニック物やエイリアン侵略物でも同じなんだけど、普通、この手の映画は、軍人とか科学者とジャーナリストとか、要するに一般大衆よりは一歩「高い場所」にいる人物を主人公にすることにより、映画内で起きていることの全体像を語らせようとします。そして、モンスターやエイリアン出現のもっともらしい根拠付けと弱点発見にリアリティを持たせようとするわけですが、このせいで映画自体が失速してしまうケースも少なくない訳ですね。 しかし、今回の宇宙戦争は、そうした理屈付けの部分を一切排除しています。トライポッドが地中に埋められていたというのも、映画中では結局、パニック時によくある流言蜚語以上のレベルで語らえることはありません。また、細菌によって宇宙人が死滅するのも、人類が積極的に発見したわけではなく、結果的にそうなってしまっただけの話。宇宙人はあたかも巨大竜巻や超大型台風、または大地震のように平和な暮らしを襲い、町を蹂躙し、人々を殺していきます。映画はそんな理不尽な恐怖に対し、ただ逃げ惑うことしか術がない一般人の視線から終始離れることはありません。これが受け入れられるかどうかでこの映画の評価が分かれるんだろうけど、私としては、宇宙人による侵略という、手垢のつきまくったテーマで、ここまで「怖い」と思える映画を観させてもらえるとは思いませんでした。と、いいながら一番怖いのは宇宙人よりもパニックに襲われた人間の集団、だったりするわけですが。 |
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