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タイトル名 |
君の名は。(2016) |
レビュワー |
ムーンナイトロンリーさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2017-02-02 01:27:14 |
変更日時 |
2017-02-02 01:41:19 |
レビュー内容 |
蓋を開けてみれば、未来から過去へ災害を予告して好きな人と町を守る、というよくあるストーリー。 単純なテーマなだけに、もっと工夫ができたのでは?と思う。
例えば、1000年まえに隕石が落ちたときに大切な人を亡くして、深い悲しみと後悔を経験した人が、 二度と同じ悲劇を繰り返さない、と固く決意して作ったのが、 ①男女入れ替わりシステム(糸守町の人間と別の離れた場所の人間の意識をつなぐ)と、②口噛み酒(未来の人間と 過去の人間が交感可能になるアイテム)なのかなと思ったんだけど。
口噛み酒なんてオドロオドロしいアイテムを伝えて、いつ来るか分からない災害に備えて 予防線を張りまくってきたのが代々の宮水家の人でしょ。 念のために長女だけじゃなく妹の分も口噛み酒を用意しておくというリスクヘッジもしつつ。 たぶんお母さんもおばあちゃんも不思議な夢を見てて、そのときは予防線で終わったわけだよね。 その辺も描いたらよかったのにと思う。1000年前からの恐ろしいまでの執念をもっと表現してほしかった。 瀧君のバイトの様子とか削ればいいのに。 あとおばあちゃんは三葉の前世じゃないだろうから、「前・前・前世」じゃなくて「子々孫々」だよね。 ここは大きな間違いだと思う。
あと、糸守を守るために選ばれた男がなぜ瀧君の系統だったのかは分からないけど、 何かしらの理由でこちらも代々使われてきたのなら、 女の執念にふりまわされて、なぜか命がけでこき使われるのはいつの世も男よね…という皮肉な副題も追加できたと思う。
しょせん災害予告して命を救うだけの話なんだから、それだけじゃつまんないから、 この町は昔隕石が落ちてたくさん人が死んだんですよ〜 そんでまた近々同じことが起こって人が死にますよ〜っていう 不吉な空気を最初から醸してればいいのに。1000年前から伝わる少々オソロしいまでの恋人への思慕を オカルトに表現しました、とかならもう少しおもしろかったと思う。
なんかエラそうに好き勝手想像で書いてしまったけど あんまりダメなこと言わないで黙ってヒットさせておけば映画産業が儲かっていいことだとは思うんだけど その数字がイコール作品の価値と評価されて、賞とかもらって箔がついちゃったとしたら、 そこまで価値のある作品かなぁ?と思う。数字と文化的価値は違うように思える。 金返せ、とまでは行かなかったけど、もう少し批判してもいいんじゃないかなぁ。 |
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