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タイトル名 |
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか |
レビュワー |
nothing-to-loseさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-03-19 09:50:24 |
変更日時 |
2004-03-19 09:50:24 |
レビュー内容 |
この映画の最たる“黒い”おかしみは、1.1人の軍人の行動が分断されていた2国に共通の利害を生み、結果としてその関係を改善させている点、2.しかし最終的にその行動の前に2国は無力に陥り、数十年に及んだ冷戦の歴史が数時間のうちに世界の終焉に至る点、3.そして本作が世界を核戦争一歩手前まで追い込んだキューバ危機の翌年に製作されている点、の3点にあるように思う。ピーター・セラーズの1人3役には当初全く気づかず。Dr. Strangeloveの英語訛りは演技とは思えない。。。映画史に残る怪演でしょう。(余談だが、彼の名前は“全面核戦争推進論者”という意味で一般名詞化している。)ポスト冷戦と言われながらも独裁国家やテロリズムによって緊迫の色を隠せない今、手放しで笑えないのが怖い。キューブリックが逆説的に思い描いたであろう世界に思いを馳せた。 |
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