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タイトル名 |
いつか読書する日 |
レビュワー |
のはらさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-12-06 17:54:25 |
変更日時 |
2005-12-06 21:28:40 |
レビュー内容 |
30年もの間、たった一人の人を想い続ける…主人公美奈子の場合はその間独身をとおし、両親もいないのに育った町でずっと暮らしながらひたすら静かに想い続けているのだ。30年という途方もない時間の中に紆余曲折が無いはずがない、という考えが私の中にあるので、何だか夢物語でも見ているような感じがした。反面羨ましいような気持ちも…。明るい坂の町の情景と脇の登場人物が魅力的で、認知症の男性のエピソードなどとても気に入ったが、いきなり現実に引き戻されるようなシーンも混ぜられていてちょっと苦みもあった。ラストまでのあの流れも呆気に取られたが、彼女にとっては30年囚われていた想いから脱した感覚があったのかな、それがあの笑顔ではないかと思う。田中裕子は格好良さと鈍臭さを一緒に表現できる稀な俳優だな、と感心した。 |
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